私は現役時、御三家と呼ばれる難関私立医学部を受験し、合格をいただきました。同時に第一志望であった筑波大学も受験しましたが、受験当日に新型コロナウイルスに感染してしまい、頭がまったく働かず、本来の実力を出すことができませんでした。筑波に落ちたショックは大きく、合格していた私立医学部には進学せず、浪人することを決めました。
しかし、浪人生活は思っていた以上に厳しく、最初の数か月は現実を受け入れられず、4月から10月までの間はほとんど勉強に手がつかずに引きこもっていました。それでも10月以降、もう一度やり直す決意をして約3か月間集中的に勉強し、なんとか現役時と同等程度の学力まで戻すことができました。そして再び筑波大学を受験しましたが、結果は不合格でした。
その後は、いくつか出願していた私立大学の中から、仮面浪人を見据えて、偏差値が比較的低く、学業の負担が少なそうな青山学院大学経済学部への進学を決めました。ところが、入学金の振込をうっかり忘れてしまい、進学の手続きを完了させることができませんでした。
最終的には、共通テスト利用で合格していた立教大学と東京理科大学のうち、偏差値が低く仮面浪人に向いていそうな方を選び、そちらに進学することにしました。
このように、私の受験には多くのハプニングや思いがけない展開がありました。改めて、受験においては実力だけでなく、体調管理や手続きのミスにも細心の注意が必要だと痛感しました。これから受験を迎える人には、どんなことがあっても最後まで自分を信じて行動すること、そして細かな確認も怠らないことを伝えたいです。